新幹線、史上最大の若返り作戦 JR東海が世界に誇る最先端技術 (3/5ページ)

2013.4.27 12:00

  • 東海道新幹線の新型車両N700A出発式が行われた=8日、東京駅
  • 脱線防止ガードを施された線路(右)の隣の線路に入り、JR三島駅に入線する東海道新幹線(西川博明撮影)
  • 東海道新幹線の車両点検作業。車体を解体し、緻密に安全性を検査する
  • JR東海の新型新幹線「N700A」


トンネルの強度補修作業。内壁に長さ3メートルの巨大ボルトを打ち込む(JR東海提供)

トンネルの強度補修作業。内壁に長さ3メートルの巨大ボルトを打ち込む(JR東海提供)【拡大】

 既存設備を最大限に生かせ

 瀬田以外の地点でも「へぇー」と思わせる技術がふんだんに。鉄橋の補強では、間隔を空けずに枕木をびっしりと敷き詰める。隙間をなくすことで、列車の重量負担を分散させる。力がかかりやすい鉄橋の鋼材のつなぎ目には、補強部材を取り付ける。

 新幹線のコンクリート構造物はあと15年程度で鉄筋の腐食が進むとみられるが、今回の補修で「ほぼ半永久」に、鉄橋も150年はもつという。

 不具合が出た部分を直すのが通常の補修工事とすれば、今回は異常が出る前に「予防」しようという珍しい試みでもある。関雅樹・新幹線鉄道事業本部長は「不具合が起こる前に改修する方が、結果的にはコスト安」と話す。

設備の取り換えをしなくても同等の効果が得られる補強方法

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