トンネルの強度補修作業。内壁に長さ3メートルの巨大ボルトを打ち込む(JR東海提供)【拡大】
昭和39年の開業以来、乗客の死傷事故ゼロを続け、近年では年間の1列車当たりの平均遅延時間が36秒という驚異的な運行を誇る東海道新幹線。平成7年の阪神・淡路大震災では、震災発生から3日で不通区間の運行を再開した。
平成21年に起こったマグニチュード6・5の駿河湾地震でも、ほぼ並行して走っている東名高速道路では一部のり面が崩落する一方で、異常はほとんどなかった。日常の点検・補修で、老齢ながら意外に「強い」体をもつ。
高度成長期を支えた日本の高速交通の代表選手は、最新科学で「永遠」の若さを手に入れるか。若返り工事は10年後に完了する。(内山智彦)