大阪プロレスの本拠地を誘致するなどのてこ入れ策もむなしく、結局一度も黒字化することなく破綻。16年には大阪市が負債380億円のうち200億円を負担する調停が成立した。
フェスゲの不振に対しては、アトラクションの陳腐化、ホームレス対策の警備員の過剰配置などを指摘する声も上がっている。
その後、大阪市が再生計画を募ったが、「事業の安定的な運営が難しい」として、再建を断念した。
市は土地と建物の売却に乗り出し、20年には韓国資本の開発会社が落札。しかし、契約をめぐるトラブルで訴訟にまで発展。市は再入札を実施し、翌21年にマルハンが落札するなど、ゴタゴタ続きだった。
マルハンは当初、フェスゲ跡地にボウリングやカラオケなどのレジャー施設を建設する計画だった。しかし、少子高齢化や景気低迷などの影響で、アミューズメント業界は縮小傾向。東日本大震災の発生もあり、「単なるレジャー施設では集客は困難」と判断し、テーマパーク建設へと舵を切った。