メガソーラーが設置される広大な敷地では放っておくと草が伸び、太陽光パネルを覆って影をつくり、発電量に影響が出る恐れがある。このため、雑草対策として除草剤の散布や防草シートの敷設、コンクリートで地面を覆う措置などがとられるが、地面をコンクリートで覆うと放射した熱でパネルが暖められ、発電効率が低下するという。
そこでニッケは防草シートのほか、メガソーラーの敷地のうち約1万5千平方メートルを区切って羊3頭を放し飼いすることを計画。羊がパネルに上がったり、ひづめでパネルを割るなどの懸念があったが、今年5~6月に試験的に放牧してみたところ、パネルの上に乗ったり、配線のケーブルをかじったりするようなトラブルもなかったため、放し飼いを決めた。
試算によると、羊のいる場所を草刈り機などを使って除草した場合、人件費などで年間200万~300万円かかるといい、大幅な経費削減が期待できる。