反政府暴動、マグマの如き人民の恨み 「石橋を叩いて渡らない」中国ビジネス (3/3ページ)

2013.11.9 19:00

28日、中国版ツイッター「微博」に一時投稿された、北京の天安門前で炎上する車両の写真(共同)

28日、中国版ツイッター「微博」に一時投稿された、北京の天安門前で炎上する車両の写真(共同)【拡大】

 習政権は“最後の主席”に?

 習政権は反政府暴動にどう対処していくのでしょうか。これまでも、テロ防衛予算を増額したり、“刀狩”をするなど、相当強化してきたようですが、これを機会に一層、テロ防止策を徹底することになるでしょう。法令規制をも含めた国内治安対策に、北京政府のみならず地方政治もかなりのエネルギーを奪われることになりそうです。

 政治と軍事独裁を経済に生かすことで、グローバル経済のパイを要領よく掴み取ってきた中国でしたが、このところ、意外と大きな弱みを見せ始めており、こうした反政府暴動は、明白なるアキレス腱として、今後の習政権の行方を左右しそうな雲行きとなってきました。「ウイグル族対策を誤ると、習政権が共産党最後の主席になるのでは」との一部欧米ジャーナリストの論評が妙に真実味を帯びてきました。

 中国でビジネスを展開している企業にとっても、あるいは進出や事業拡大を検討中の事業家にとっても、「石橋を叩いて渡らない」用心深さが求められていると思います。政治外交や文化交流に関しても、是々非々を貫く意志力が問われています。(上田和男)

 【プロフィール】昭和14(1939)年、兵庫県淡路島生まれ。37年、慶応大経済学部卒業後、住友金属工業(鋼管部門)に入社。米シラキュース経営大学院(MBA)に留学後、45年に大手電子部品メーカー、TDKに転職。米国支社総支配人としてカセット世界一達成に貢献し、57年、同社の米ウォールストリート上場を支援した。その後、ジョンソン常務などを経て、平成8年(1996)カナダへ亘り、住宅製造販売会社の社長を勤め、25年7月に引退、帰国。現在、コンサルティング会社、EKKの特別顧問。

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