STAP細胞論文、小保方氏の不正認定 「捏造に当たる」と調査委 (2/3ページ)

2014.4.1 11:25

  • 会見の席に着き、一礼する石井俊輔・研究論文の疑義に関する調査委員会委員長(左)=1日、東京都墨田区(大里直也撮影)
  • 小保方晴子氏
  • 会見直前に報道陣に配られた資料には「小保方氏2つの点について研究不正行為があった。」と書いてあった=1日、東京都墨田区(大里直也撮影)
  • 酷似するSTAP細胞論文と別論文の画像=2014年3月14日現在、※ネイチャー誌に掲載されたSTAP細胞論文の画像(上段、同誌提供)と小保方(おぼかた)晴子氏が早稲田大に提出した2011年の博士論文の画像
  • 小保方晴子研究ユニットリーダー


調査委員会の会見で出された資料には「小保方氏がねつ造に当たる研究不正行為を行ったと判断した」と赤字で記されていた=1日午前10時47分、神戸市中央区の理化学研究所神戸研究所発生・再生科学総合研究センター(頼光和弘撮影)

調査委員会の会見で出された資料には「小保方氏がねつ造に当たる研究不正行為を行ったと判断した」と赤字で記されていた=1日午前10時47分、神戸市中央区の理化学研究所神戸研究所発生・再生科学総合研究センター(頼光和弘撮影)【拡大】

 また、DNA解析画像の切り張り加工について小保方氏は「禁止されていることを知らなかった」と説明したが、調査委は「きれいに見せたいという目的性をもって行われた加工」と指摘し、科学的な考察と手順を踏んでいないとして、不正な改竄と判断した。

 一方、共著者の笹井芳樹理研発生・再生科学総合研究センター副センター長と当時理研に在籍していた若山照彦山梨大教授については、不正行為はなかったとしながらも、データの正当性と正確性を自ら確認しなかったとして責任は重大とした。同じく共著者で理研の丹羽仁史氏に不正は認められないとした。

 小保方らは1月末、STAP細胞の論文を英科学誌ネイチャーに発表。革新的な万能細胞として世界的に注目されたが、実験の根幹に関わる部分で不正が明らかになり、論文の信頼性は失われた。

産経デジタルサービス

産経アプリスタ

アプリやスマホの情報・レビューが満載。オススメアプリやiPhone・Androidの使いこなし術も楽しめます。

産経オンライン英会話

90%以上の受講生が継続。ISO認証取得で安心品質のマンツーマン英会話が毎日受講できて月5980円!《体験2回無料》

サイクリスト

ツール・ド・フランスから自転車通勤、ロードバイク試乗記まで、サイクリングのあらゆる楽しみを届けます。

ソナエ

自分らしく人生を仕上げる終活情報を提供。お墓のご相談には「産経ソナエ終活センター」が親身に対応します。