待ちに待った夏のボーナス。特に使い道が決まっていないなら、年間100万円の非課税枠があるNISA口座で投信を買って有利に増やそう!(取材・文 大西洋平)
売れ筋は毎月分配型。最新のNISA投信のトレンドは?
すでにNISA(少額投資非課税制度)口座を活用している人は、どんな投信を買っているのか。写真1枚目の表は、楽天証券におけるNISA投信の売れ筋ランキングだ。投信分析のプロ、楽天経済研究所の篠田尚子さんはこう語る。「やはり、売れ筋は毎月分配型。まったくの初心者で、ランキングの上位に入っている商品をわからないまま買っているケースもあるようです」
利益をこまめに確定させていく毎月分配型は運用効率は悪いが、分配金や人気につられてか、NISAにおいてもトップシェアを誇っている。一方で6位にはブル・ベア型もランクイン。日本株が上昇すれば、その値動きの3倍のリターンが得られるというアグレッシブな商品だ。「REIT(不動産投信)やハイイールド債などで運用するインカムゲイン(分配金)目当ての投信も人気です。しかし、株価指数に連動する低コストのインデックスファンドや『ひふみプラス』『楽天みらいファンド』もランクインしており、きちんと調べて買っている投資家も多いですね」(篠田さん)
篠田さんが挙げた2本は、知る人ぞ知る実力派投信だ。