開業後、関西に住む人の旅行の選択肢も広げた北陸新幹線【拡大】
北陸新幹線の東京-金沢間が3月14日に開業し、5月の連休には首都圏から北陸方面への旅行需要の盛り上がりが予想される。一方、金沢から大阪までの延伸は開業時期や走行ルートが決まっておらず、関西から北陸新幹線を利用するには当面、在来線で金沢まで出向いてから乗るしかない。行き先によっては北陸新幹線の乗車時間が数十分間という“ちょい乗り”になるが、新型車両の雰囲気を味わうには十分として人気だ。関西からのアクセスが便利になった長野や新潟方面へのツアーにも関心が高まっている。(橋本亮)
“ちょい乗り”でも
「関西でも北陸新幹線の関心は高く、ツアー商品の販売や、窓口への問い合わせが増えている」と話すのは、阪急交通社の担当者だ。開業効果に沸く首都圏の盛り上がりほどではないが、関西発のツアーでも北陸新幹線を利用する商品が人気を集める。
実際、インターネット総合サービスの楽天と、シンクタンクの三菱UFJリサーチ&コンサルティングが行った調査で、関西圏でもシニア層(60~79歳)の66・5%が北陸新幹線を利用した旅行を希望している。