大相撲1月場所千秋楽優勝をかけた取り組み前、背を反らす琴奨菊=24日、両国国技館(撮影・今野顕)【拡大】
「今場所は迷いがなく力強かった。ここまできたら横綱を目指して頑張ってほしい」。琴奨菊が小学生のときに指導した同県久留米市の井上相撲道場道場主、井上昌光さん(59)は感慨深げに話す。
豊ノ島に敗れ、連勝がストップした22日夜、心配になった井上さんは琴奨菊に「相手のことを考えないで自分の相撲を取りきるように」とメールを送った。「楽しみます」。短い返事があり、「余裕があるな」と安堵したという。
小学校時代、大の相撲好きだった琴奨菊の祖父が車で約1時間かけ、道場に送り迎えした。当時から体重90キロ、どっしりと重心が安定していた。恵まれた体格にあぐらをかくことなく、休憩時間も四股、すり足などを繰り返し、自宅でも稽古に励んでいた。
井上さんは「小学生のときから大相撲の力士になることを目標に黙々と稽古をしていた」と振り返る。