【試乗インプレ】極上の快適さ「もっと遠くへ」 メルセデス・ベンツGLCを試す(前編) (5/6ページ)

  • 久々に訪れた箱根。芦ノ湖スカイラインは晴天で迎えてくれた。メルセデス・ベンツGLC
  • このアングルから見た柔らかいボリューム感が一番“らしい”かも。メルセデス・ベンツGLC
  • 奇をてらわず、オーソドックスにまとまったシルエット。実物を見ると、さらに凝縮感や緻密さも伝わってくる。メルセデス・ベンツGLC
  • インパネ全体の雰囲気はベースとなったCクラスに準じたもの。メルセデス・ベンツGLC
  • クルマに詳しくなくてもすぐにベンツとわかる堂々とした面構え。メルセデス・ベンツGLC
  • ここ数年「攻めてる」印象の強いベンツにしては大人しいリアビュー。メルセデス・ベンツGLC
  • メルセデス・ベンツGLC
  • 久々に訪れた箱根。芦ノ湖スカイラインは晴天で迎えてくれた。メルセデス・ベンツGLC
  • 久々に訪れた箱根。芦ノ湖スカイラインは晴天で迎えてくれた。メルセデス・ベンツGLC


 箱根がこんなに近いなんて

 今回は実質半日と短めの試乗ながら、GLCの走りの素性の良さは存分に感じることができた。一番印象的だったのは、箱根が近く感じた、ということ。試乗やプライベートのドライブで箱根には何度も行っているが、今回ほど近く感じたのは初めてだ。上で書いてきたように、静粛性、直進安定性、各種運転補助機能など、理由はいろいろ挙げられるけれども、一言でまとめると、すこぶる快適だから、ということになるだろう。いつもは遠く感じる場所が近く思えるなら、もっと遠くへ足を伸ばしたくなるのが人情。GLCは、乗る人を長距離ツーリングへと誘うクルマであると言える。

 で、ここからが大事なのだが、ただ快適なクルマということであれば、多分他にもたくさんある。でも、ドライバーに、もっと走りたい、もっと遠くへ行ってみたいと思わせるには、運転すること自体が楽しいと思える魅力が必要だと思う。ではGLCのどこにそんな魅力が秘められていたのか。明確には言えないけれども、まったりと半自動運転状態の高速道路走行であっても、箱根の山坂道で発揮された走りの良さが、無意識レベルでドライバーに伝わっているのかもしれない。人間の感性と工業製品であるクルマの関係性の奥深さを考えさせられる試乗体験だった。(文・カメラ 小島純一)

 次回、後編は外観、内装&使い勝手のインプレッション。お楽しみに!

「メルセデス・ベンツ GLC」 基本スペック