山梨トヨタ自動車(佐々木宏明社長)が、昭和45年式「クラウン」を新車当時の姿によみがえせ、甲府市宝の本社正面玄関ロビーに登場させた。創立70周年の記念事業で、同社が顧客から買い取った車両を修復し、車道を走行できる状態まで戻した。6月19日まで本社玄関に飾った後、県内8店舗で巡回展示する予定。巡回後も会社の歴史を語る存在として、長く活用していきたいとしている。
復元された往年の名車は、3代目クラウン(初代は30年式)。排気量1998ccの2ドア、ハードトップで、顧客の車庫に眠っていたという。
外観は白のボディーに黒のルーフで、ピカピカの車体は新車さながら。車内は真新しい革張りのシートなどに張り替えられ、車検登録も済ませ、公道での試運転も実施した。
「70周年を機にクラウンを復元してみませんか」。昨年夏、トヨタ自動車が創立「○周年」を迎える全国の販売会社に呼びかけ、関心を持った販社が独自に取り組んでいる。