山梨トヨタは、昨年7月から準備を進め、12月に技術系、サービス系の社員10人でチームを発足、通常業務後の時間を使い、復元作業がスタートした。
リーダーの五味好和・サービス支援室課長は「古い車で部品がないので、当時の形状に近い部品を探したり、簡単な加工をしたりした」と、7カ月間の苦心を振り返る。そのかいあって、「目指した水準の仕上がりになった」(五味課長)と胸を張る。
同社の保坂英治・車両業務課長は、復元したクラウンについて、「巡回展示後は本社展示に戻すなど、販売拡大に向けて、年配者から若年層まで幅広い世代に車の魅力をアピールしたい」と話す。
「いつかはクラウン」-昭和のお父さんたちのステータスシンボルだった名車が、磨きをかけて復活した。