フェイスリフトの効果なのか、真っ赤なボディが目立つからなのか、原宿の交差点など人通りの多い場所でけっこう視線を感じた。分かる人には「何かが違うゾ」と感じ取ってもらえるようだ。
細めのハンドルは握ったときにしっくりくるので何となく落ち着くし、見た目も上品でとても気に入った。運転席周りのスイッチ類の配置や操作性も素晴らしい。ライトカラーのチェック柄シートは車内を明るい雰囲気にしてくれる。ここに座っていると、自然と明るい気持ちになってくる。
コンパクトだから、細い道に入っても神経を使うことなくスイスイと走れる。安全装備も充実している。もちろん試す機会はなかったが、歩行者エアバッグが標準装備なのも嬉しい。
後部座席にも座ってみたが、圧迫感はあまりない。アームレストを下ろして自分のスペースを作り、すっぽりと収まってみたが、これが想像以上に落ち着く。背面はけっこうアップライト。個人的にはもう少し寝かせたほうが好みかも。
市街地を運転しただけとはいえ、V40の操縦安定性には感心するばかり。まるでドライバーと会話でもしているかのように、こちらの要求に気持ち良く呼応する。低速域でも力強く、滑らかで機敏。おしゃれな北欧デザインもボルボならでは。そして、一番肝心なのは「とにかく運転しやすい」ということ。短時間の試乗でもこのクルマの魅力が十分に伝わってきた。