近年になって母機の誘導が不要な「打ちっ放し」の空対空ミサイルが実用化されているが、この「ALPHA」の登場は、ミサイル万能論とは別の次元で「無人戦闘機」の実現に近づいたようだ。
コーエン氏は「将来は(ALPHAの操縦する無人戦闘機は)チームメートとして有望だろう」と説明する。有人機と編隊を組み、編隊長のパイロットから指令を受けるほか、戦術や状況判断について編隊長ら人間のパイロットにアドバイスを行えるとしている。
一方で、これが即座に無人戦闘機開発につながる動きは、いまのところ明らかにされていない。ALPHAのプログラムは安価なラズペリー・パイで走らせることができ、同大では、これを中心とした空戦シミュレーションのプログラムも「市販のパソコンの性能で稼働させることが可能だ」としている。ALPHAを利用した安価なシミュレーションシステムを、パイロットの訓練に役立てることが、最も現実的なようだ。