トレーニングスペースは当初、センター内の「事務厚生棟」3階の食堂の一角が使われていたが、階下や隣の休憩室から振動や騒音の苦情が多くなったため、14年秋以降に当時の駐車場棟管理者の許可を得て、現在地に移したという。
こうした経緯から組合側は「奈良市環境部のトレーニング室は私的ではない!仲川市長はでたらめをいうな!」「市当局の責任を職員になすりつけるな!」などと書いたビラを配布し、反発を強めている。
21年に就任した仲川市長は「経緯を知らなかった」という。しかし、「市が認めた経緯があったとはいえ、今の世の中の常識からみてどうか。筋トレは、家に帰ってからやる話だ」と指摘、「合理的に残す理由はないと思う」と完全撤廃する方針を示している。
まさに“やりたい放題”
今回の問題は、ごみとして回収した空き缶や自転車を盗んで売却するなどしたとして、ごみ処理場の職員4人が逮捕されたのをきっかけに、市が現場の調査に入って発覚した。