「AV鑑賞部屋」もあった?! 無法地帯のごみ処理場…職員たちのあきれた実態 (4/6ページ)

  • プレハブ小屋には私服も多数置かれており、職員が公共施設を“私物化”していたことがわかる
  • トレーニングルーム内には器具のほか、マットや大きな鏡も設置され、充実した設備となっていた(奈良市提供)
  • トレーニングルームが設置されていた4階から階下にわたされた電線。こうして電気を確保していたようだ
  • トレーニングルームはブレーカーも
  • 奈良市の環境清美センターの駐車場棟は鉄筋5階建て。柱の隙間から、車ではないものが置かれている様子も見て取れる
  • 問題が発覚した日はカギを管理する職員が拒否したため中には入れなかったが、エアコンの室外機が並ぶ様子は確認さきた=奈良市の環境清美センター
  • 放置車両の後ろにはバーベキューのコンロやタイヤ、車の整備工具などが置かれていた
  • プレハブ小屋内は冷蔵庫にクーラー、ソファ、テレビ、空気清浄機も完備され、アダルトビデオのテープがぎっしり並んでいた
  • 洗車用の脚立やゴム手袋、タオルなどが置かれた“洗車スペース”?も
  • ゴミがあふれかえった状態となっている業務用トラックの駐車場周辺
  • 奈良市環境清美センターの駐車場棟4階に設置されていたトレーニングルーム(奈良市提供)


 トレーニングスペースは当初、センター内の「事務厚生棟」3階の食堂の一角が使われていたが、階下や隣の休憩室から振動や騒音の苦情が多くなったため、14年秋以降に当時の駐車場棟管理者の許可を得て、現在地に移したという。

 こうした経緯から組合側は「奈良市環境部のトレーニング室は私的ではない!仲川市長はでたらめをいうな!」「市当局の責任を職員になすりつけるな!」などと書いたビラを配布し、反発を強めている。

 21年に就任した仲川市長は「経緯を知らなかった」という。しかし、「市が認めた経緯があったとはいえ、今の世の中の常識からみてどうか。筋トレは、家に帰ってからやる話だ」と指摘、「合理的に残す理由はないと思う」と完全撤廃する方針を示している。

 まさに“やりたい放題”

 今回の問題は、ごみとして回収した空き缶や自転車を盗んで売却するなどしたとして、ごみ処理場の職員4人が逮捕されたのをきっかけに、市が現場の調査に入って発覚した。

棚には100本以上のアダルトビデオが並び、職員が…