先行車が上限を超える80キロオーバーで走行すれば、V60は追従をやめ、あらかじめ設定した80キロで単独走行を開始する。ドライバーはこの間、一切のペダル操作を必要としない。やることといえばハンドル操作と、念のため周囲の状況を常に確認することぐらいだ。高速道ではほぼないだろうが、例えば市街地など走行中に先行車が停止した場合は、V60も完全停止する。再び走り出すときは、ちょっとアクセルを踏んであげれば設定速度まで加速して再び追従する。
さらに賢いのは、先行車を追い越したいときにウインカーを出すと、クルマが自動で加速することだ。そのまま追越車線にハンドルを切れば簡単にオーバーテイクができるし、追い越しをやめて走行車線にとどまった場合は、前車との距離を取りながらしっかりと減速する。
ほかにも、ハイビーム使用中に先行車や対向車に直接ライトが当たる部分のみ遮光する「フル・アクティブ・ハイビーム」や、歩行者やサイクリストも検知する追突回避システムなど10種類以上の安全・運転支援技術を標準装備している。万が一の衝突時には、対向車が車高の高いV60の下に潜り込まないよう、ロアクロスメンバーも装備している。
ボルボ車が事故を起こしたときに出動する事故調査隊
クルマの安全性はもともとボルボが基本理念とするもの。同社は「2020年までに、新しいボルボ車において、交通事故による死亡者や重傷者をゼロにする」という目標を掲げている。1970年にはスウェーデン国内で事故調査隊を発足。ボルボ車が関係する事故を調査・分析し、安全技術の開発に役立てている。今では当たり前の3点式シートベルトを開発して、安全のために特許を無償公開したのもボルボだ。そういえば筆者が子供のころに「ボルボは崖から落ちてもキャビンがつぶれません」なんてCMもあった。「ボルボ=頑丈」というイメージがある人は結構多いのではないだろうか。