【試乗インプレ】こんな人にお勧めしたいディーゼルSUV ボルボ「V60 クロスカントリー」(後編) (2/6ページ)

  • 湖畔から県道へ続く斜面を駆け上がるボルボ「V60 クロスカントリー」。分かりづらいかもしれませんが、結構傾斜はキツいです
  • 県道から湖畔へ向かうボルボ「V60 クロスカントリー」。所々、デコボコが激しいです
  • V60 クロスカントリーなら、こんな所にも入れちゃう。ノーマルのV60なら入り口でフロントアンダーをぶつけるはず
  • V60 クロスカントリーなら、こんな所にも入れちゃう。ノーマルのV60なら入り口でフロントアンダーをぶつけるはず
  • ボルボ「V60 クロスカントリー」
  • ボルボ「V60 クロスカントリー」
  • 車高は余裕の200ミリ。ボディ下部を跳ね石などから守るスキッドプレートを装備している
  • 県道から湖畔へ下るボルボ「V60 クロスカントリー」。分かりづらいかもしれませんが、結構な傾斜です
  • 県道から湖畔へ下るボルボ「V60 クロスカントリー」。分かりづらいかもしれませんが、なかなかの傾斜です
  • 湖畔から県道へ続く斜面を下るボルボ「V60 クロスカントリー」。分かりづらいかもしれませんが、結構傾斜はキツいです
  • 県道から湖畔へ向かうボルボ「V60 クロスカントリー」
  • これならアウトドアがもっと楽しくなる
  • オフロードをものともせず。さすがクロスオーバーSUV。V60だったらここまで余裕はないはず
  • ボルボ「V60 クロスカントリー」と一緒ならアウトドアがもっと楽しくなるはず
  • 未舗装でもへっちゃら。さすがクロスオーバーSUV。V60だったらここまで余裕はないはず
  • 未舗装でもへっちゃら。さすがクロスオーバーSUV。V60だったらここまで余裕はないはず
  • 未舗装でもへっちゃら。さすがクロスオーバーSUV。V60だったらここまで余裕はないはず
  • 未舗装でもへっちゃら。さすがクロスオーバーSUV。V60だったらここまで余裕はないはず
  • 未舗装でもへっちゃら。さすがクロスオーバーSUV。V60だったらここまで余裕はないはず
  • 未舗装でもへっちゃら。さすがクロスオーバーSUV。V60だったらここまで余裕はないはず
  • 車高が200ミリもあれば大抵の場所は余裕
  • 車高が200ミリもあれば大抵の場所は余裕
  • ボルボ「V60 クロスカントリー」
  • 「ルーフから顔を出して手を振ってみて」と促されるままにやってみましたが…これがけっこう恥ずかしい
  • ボルボ「V60 クロスカントリー」
  • ボルボ「V60 クロスカントリー」
  • ボルボ「V60 クロスカントリー」
  • ボルボ「V60 クロスカントリー」
  • ボルボ「V60 クロスカントリー」
  • ボルボ「V60 クロスカントリー」
  • 湖畔から県道へ続く斜面を駆け上がるボルボ「V60 クロスカントリー」。分かりづらいかもしれませんが、結構傾斜はキツいです
  • 湖畔から県道へ続く斜面を上がるボルボ「V60 クロスカントリー」。分かりづらいかもしれませんが、結構傾斜はキツいです
  • 広報車はオプションの18インチタイヤを装着(235/50R18)
  • ホイールハウスを縁取るフェンダーエクステンション
  • 2リッターのディーゼルエンジンを搭載
  • 2リッターのディーゼルエンジンを搭載
  • 後席を倒せばフルフラット状態に。大人2人が横になれる広さ
  • 後席を倒さなくても広々とした荷室。三段脚立の縦置きも余裕
  • ルーフを閉じた状態
  • シェードカバーを開けると開放感が増す
  • ルーフをポップアップさせた状態
  • 白い空しか見えないので分かりづらいですが、ルーフを完全に開けた状態
  • 前席のドリンクホルダー
  • 前席のアームレスト。その下には収納ボックス
  • リヤの視界はこんな感じ。後端が下がっているので、リヤウインドーにあまり高さはない
  • 後席のアームレストは横幅があるので、隣の人に遠慮することなく使える
  • ピラーに設置した後席のエアコン吹き出し口とドア周り
  • ピラーに設置した後席のエアコン吹き出し口
  • シートベルトのサインはルームミラーの上に配置。ちなみに今では当たり前の3点式シートベルトを開発したのがボルボで、すべてのドライバーの安全のために特許を無償公開した
  • シンプルな美しさと使いやすさが魅力のインテリア
  • インテリア
  • クルーズコントロールの起動ボタン。「+/-」で上限速度を、「矢印(⇔)」で車間距離を設定する
  • 音声ボタンを使えば、ナビの目的地など話すだけで設定できる。インフォテインメント・システムのほとんどが、このシンプルなジョグダイヤルで操作可能
  • インパネ中央のグラフィックが視覚的にわかりやすくて便利


 後席はレバーを引くだけで簡単に倒せるので、荷室の拡張を素早く簡単に行える。ラゲッジルームはさすがにエステートだけあって広いが、ルーフラインが後端に向けて緩やかに下がるデザインのため荷室の開口部、特に上部がすぼんでやや狭い気がした。とはいえ、荷室自体は広いので実用性は◎。これならキャンプ用具などたくさんの荷物を積めるし、後席をフルフラットに倒せば、大人2人が横になれるスペースもある。

 シンプルなインテリア

 内装のデザインはかなりシンプル。とくに高級感があるわけでもないが、品質の良さは部品を触るたびにしっかりと伝わってきた。手になじむハンドルや使い勝手抜群のジョグダイヤルなど、一つひとつを人間工学に基づいて考えながら、丁寧に作り上げている印象だ。ただ、センターコンソールのエアコン吹き出し口は納まりが悪い。モニター直下に横長の吹き出し口があるのに、なぜかモニターの左隣にも小さい吹き出し口が取って付けたようにあって、全体のバランスに違和感がある。V40はもっときれいに整理されており、洗練された印象を受けた。

 非常に些細なことだが、運転席から左前方のワイパーが常に視界に入るのも気になった。写真を見ていただければ分かると思うが、何とかボンネットに隠すことはできないだろうか。

 カーナビの音声認識は便利でもあり、不便でもあった。便利な点は、ステアリングの音声ボタンを押して「ナビ」「住所」などと話すだけで、カーナビのルート検索機能が起動することだ。ナビから住所を求められたら、都道府県名から番地まで住所を順番に伝えるだけで目的地を絞り込んでくれる。ただ、いかんせんナビが機械的に話すスピードや反応が遅いので、住所を絞り込むまでに2~3分はかかる。例えば『東京都千代田区大手町1-7-2』などと一発で伝えることができれば早いのだろうが、それだとナビが認識してくれない。『千代田区』『大手町』『1-7-2』を別々に伝えなくてはならない煩わしさがあり、地名を一つ言うたびに「千代田区でよろしいですか? よろしければ続きの住所を話してください」などと確認メッセージがゆ~っくりと入るので、なかなか先へ進まない。せっかちな人はだんだんとイライラが募ってくるはずだ。これなら電話番号検索などのほうがよっぽど早い。

 車高200ミリという安心感

 さて、V60 クロスカントリーをオフロードで走らせてみよう。神奈川県・相模湖周辺の県道に接した未舗装路や、山梨県・富士五湖の河口湖と西湖周辺を試してみた。ちなみに自動車メーカー主催のイベントで用意されるような本格オフロードコースを走るわけではないのであしからず。

悪路でも安心…低速域で生きてくる極太トルク