--初代から受け継いだNSXらしさは
「新技術を実験して試み、スポーツ車としての価値を増していることだ。例えば、自動車として初の3次元熱間曲げ焼き入れの高張力鋼板フロントピラー(支柱)を採用した。クルマは運転手の前に出ず、後ろからサポートするものだと思う。人間に自然になじむ『ヒューマンフィット』のアイデアだ」
--先端技術を積極的に採用している
「革新的な技術は大きく3つある。一つはフロントピラーで、高張力鋼板を加熱してデザインに合う形にして冷却。10円玉大の細い連続したチューブ状になり、強度を保ちつつ前方の視認性が上がった。2点目は高速冷却技術を用いた『アブレーション鋳造』を採用したことだ。鋳造によって剛性を持ちつつ変形しても壊れないので、衝突のエネルギーを吸収する。3点目が『スーパーハンドリング』と呼ばれる可変駆動トルクだ。曲がる際に左右のタイヤでトルクを変え、運転手のハンドル操作をクルマに伝えやすくする技術になる」
--ハイブリッド技術を導入した経緯は
「開発チームの日本人、米国人のエンジニアが一緒に開発した。ハイブリッドは『いいよね』という積極派と、『ちょっとね』という消極的の両方の考え方があった。実際に試作車を作りフィーリングや性能を確認し、いいんじゃないかと確認できたので、採用しようということになった」