なかでも来場者の注目するのは戦車による実弾射撃だ。日常では決して見られない光景だけに、演習では発砲のたびに観客席から歓声がわいた。
今回の目玉は、やはり最新鋭の10式戦車。2010年に制式採用され現在量産が進んでいる。自衛隊最初の戦車の61式戦車(1961年に制式採用)から数えて4代目で、主砲には欧米標準レベルの120ミリ砲を装備するが、その主砲を制御する火器管制コンピューターや、重い砲弾を人に変わって装填する自動装填装置は日本独自の世界最先端のシステムだ。
照準もレーザーや赤外線など複数のセンサーを用いており、いったん照準をロックすると自車両と敵車両がともに高速で移動している状況でも自動追尾ができるとされる。