高速巡行がつまらないのにはワケがあった
首都高速3号線経由で東名高速に入り一路箱根を目指す。100キロ巡航時の回転数は6速で2600~2700回転あたりと、スポーツカーらしくローギアードの設定。2000回転以下で巡航できる乗用車のように静かというわけにはいかないが、遮音がしっかり効いており、車内での会話は普通の音量で大丈夫。直進安定性はさほど強く感じない半面、車線変更は気持ちいい。ロールもなく、あたかも横にスライドするかのようにすばやく行えて、低重心設計の恩恵を感じることができる。小径ハンドルにキビキビと反応する様があまりに楽しくて、意味もなく車線変更したくなる。もちろんしませんけれども。
だから、実は高速道路の巡行はそれほど楽しくはない。と言うか、「ハンドルをもっと切れる道に早くたどり着きたい」という思いがどんどん募ってくるのである。誠に困ったクルマだ。もちろんいい意味で。
ビバ!低重心! ハンドル切ってこそのクルマ
小田原厚木道路から箱根ターンパイクへ。いよいよメインイベントの山坂道。半径の小さいカーブで低重心の威力がいかんなく発揮される。ロールをほとんど感じさせず、狙ったラインをきれいに曲がっていく。2+2で前席と後輪の間に後席が挟まっているから、旋回感も乗用車的で、マツダ・ロードスターのような独特の感覚がなく、4ドア車からの乗り換えでも違和感がないはず。ま、個人的にはロードスターの旋回感のほうが面白味があって好みだけれども。
カーブ出口で少しアクセルを踏み過ぎてしまっても、トラクションコントロールが介入し、後輪から「ズリッ、ズリッ」という音と、ハンドルにも手応えが来て、何事もなかったかのように安全に駆け抜けることができる。
ハンドルはクイック、手に伝わるロードインフォメーションも豊富で、ハンドルを切る角度と曲がっていく向きの相関がわかりやすく、安心してコーナーに入っていける。