追い越し加速に余裕あり 直進安定性高し
翌日は朝から琵琶湖方面へ繰り出す。阪神高速から東名阪を経由して京滋バイパスを北上。巡航態勢に入ると、街中では硬めに感じられた足回りが安定感を発揮し、頼もしく思えてくる。ベースのロードスターから強化された分、直進安定性も高まっている。エンジンの出力も同様で、ターボが効く分、中間加速も一段上の印象。追い越しでも物足りなさを感じる場面はなかった。
ただ、ロードスターも86もスズキ・アルト ワークスもそうだったけれど、この手のスポーツカーでの高速巡航はどうしても飽きが来る。シフトは6速(5速)に入れっぱなしだし、ハンドルは滅多に切れないし…でフラストレーションが溜まるのだ。これなら信号や横断歩道があっても一般道のほうが楽しいとさえ思えてしまう。
何て日だ! 霧の摩周湖ならぬ霧の琵琶湖
加えてこの日はあいにくの霧模様。時速50キロの速度制限が発令され、スピードは出せないわ、景色は見えないわといいところまったくなし。結局、一般道に降りるまで霧は晴れずじまいだった。事前の天気予報では琵琶湖周辺は終日快晴。時間とともに霧が晴れるのを祈りつつ、琵琶湖東側の湖畔道路へ向かう。
湖畔に到着したのは11時も半ばを過ぎたころだったが、太陽は依然として霧を透かして照らすばかりで一向に霧が晴れる気配はない。結局、この日は14時ごろに引き上げるまで霧が晴れず、湖越しに対岸の山並みをバックに、と思っていた撮影は断念するしかなかった。
帰り際に遅めの昼休憩で立ち寄った地元のカフェのマスターに聞いたところ、「お昼になっても霧が晴れないなんて生まれて初めて」とのこと。ま、ある意味貴重な体験だったと思うことにしよう。
すっかり天気の話になってしまったが、ここで終わりでは124スパイダーのうまみは全然伝わらない。ということで、予定を延長して走ってまいりましたよ、ええ。もちろん山坂道をね!