前席肘掛下のコンソールボックスは深さと奥行きがあり容量的には十分以上だが、間口が狭くて手探りになってしまうエリアが広く、使い方を選ぶ。中蓋にはUSBジャックを1基装備しているものの、狭くて浅いから中にスマホが収まらないばかりか、上蓋(肘掛)を閉めると隙間がないのでケーブルを外に取り回すこともできず、開けたまま使うしかないという中途半端な作り。
ドア内張りのデザインをすっきりさせるためもあると思うが、パワーウインドーのスイッチは後席も含めセンター配置。デザイン優先で直観的ではないものの、これは慣れで克服できるだろうから欠点とまでは言えない。
DENON製音響がグー
試乗グレードに標準装備されたDENON社製オーディオシステムは期待以上に好感触。解像感が高く、個々の楽器の音が聞き分けられるほどクリア。荷室に据え付けられたスーパーウーファーも効果抜群で、どの席に座っていても厚みのある音響に包み込まれる。聞いていて楽しくなるタイプの音質で、ついついボリュームを上げたくなった。
ただ、ウーファーを設置した分、荷室が狭くなるのが玉にキズ。マツダ・CX-5に装備されたボーズ社のウーファーのように床下などキャパシティに影響しない収納場所ならもっと良かった。
クラスに一台くらいこんなクルマがあってもいい
どのクルマにも似ていない外観、上質な素材をふんだんに使いオシャレさとガジェット感を併せ持ちつつ高級感も醸し出す内装。BMW・ミニと同様、惚れてしまったら買うしかないクルマである。
一応Dセグではあるが、いろいろ見てくるとこのクルマ、そもそもクラスに対するこだわりがないのではないかという気がする。もっと言えば、競合他車と真っ向勝負する気がなく、ただひたすらに我が道を行くことだけを志向しているのか。たしかに、一つのクラスに一台くらいそんなクルマがあってもいい。あるいはその心の余裕こそがDSの信じるプレミアムということなのかもしれない。