【試乗インプレ】行く道を選ばぬ万能選手 大型動物対策もバッチリのボルボ・V90 クロスカントリー(前編) (2/5ページ)

  • 山中湖村を優雅に走る、ボルボ「V90クロスカントリー」
  • 東京・丸の内にある三菱一号館美術館の前を走るボルボ「V90クロスカントリー」
  • 国会議事堂前を走るボルボの「V90クロスカントリー」。ちなみに後ろの大型トラックもボルボ
  • 国会議事堂前を走る「V90クロスカントリー」
  • スタイリッシュなクロカンは、都会でも違和感なし。後ろは東京駅
  • V90も隣のメルセデスSUVも、東京・丸の内という大都会にいても違和感は全くない
  • 皇居周辺でボルボ「V90クロスカントリー」
  • サンケイビルに近い皇居周辺を駆けるボルボ「V90クロスカントリー」
  • サンケイビルに近い皇居周辺を駆けるボルボ「V90クロスカントリー」
  • 雲に隠れたシャイな富士山とボルボの「V90クロスカントリー」
  • 4枚ドアとテールゲートを開けたボルボの「V90クロスカントリー」
  • LEDのハザードランプが浮かび上がる
  • LEDのハザードランプが浮かび上がる。北欧神話の雷神が持つ「トールハンマー」をモチーフにした、新時代ボルボを象徴するヘッドランプのデザイン
  • スカンジナビアン・テイストの自然体で機能性にこだわったインテリア。もちろん高級感はばっちりだ
  • ステアリングホイールは非常に握りやすい
  • シートはもう少し厚みが欲しい
  • 広々としたリヤの空間。大きなガラスルーフを持つ車内は開放感があって明るい
  • ブラックウォールナットウッドやレザーを使用したドアの装飾。金属製の美しいドアハンドルやBowers&Wilkinsのスピーカーが高級感をさらに引き上げる
  • 高級感のある大きなセンターコンソール。エンジンボタンや走行モードを選択するダイヤルには、ディンプル加工(ゴルフボールのようなドットをへこませた加工)を施している
  • ディンプル加工を施し高級感を持たせたスイッチ類をセンターコンソールに配置
  • デザインが綺麗なエントリーキー
  • 横から見るとわかりやすいが、開口部を斜めに切り取っている分、キャパシティーをやや犠牲にしている。とはいえ、床面積は大きく、奥行きもある
  • リヤビューカメラ。真上から映したように表示する360°ビューに切り替えることもできる
  • 山中湖の砂浜でも安定した走りを見せた、ボルボの「V90クロスカントリー」。筆者は小学生のころからよくここでバス釣りをしていました
  • ガラスルーフを開けた「V90クロスカントリー」
  • 「V90クロスカントリー」をリヤから眺める。そして、桟橋を見るとルアーを投げ入れたくなる…
  • リヤバンパーに「CrossCountry」のロゴが入る
  • バンパーやフェンダー周りはオフロード専用パーツで固めている
  • 19インチのダイヤモンドカットホイール。T5AWDSummumに標準装備
  • 2.0リッター直4ガソリンターボエンジンを搭載する
  • 山中湖村を走るボルボの「V90クロスカントリー」
  • 山中湖村を走るボルボの「V90クロスカントリー」
  • 山中湖村を走るボルボの「V90クロスカントリー」
  • 山中湖村を走るボルボの「V90クロスカントリー」
  • パノラマ台の近くを走るボルボの「V90クロスカントリー」
  • パノラマ台の近くを走るボルボの「V90クロスカントリー」。LEDランプが全体の印象を引き締める
  • 車高は高くても安定した走りを披露
  • 山中湖村を走るボルボの「V90クロスカントリー」
  • 山中湖村を走るボルボの「V90クロスカントリー」
  • 山中湖村で緑に囲まれるボルボの「V90クロスカントリー」
  • 山中湖村で緑に囲まれるボルボの「V90クロスカントリー」。ヘッドランプがキラリ
  • 山中湖村を駆けるボルボの「V90クロスカントリー」
  • ハザードランプをつけるとこんな感じです。カッコいい
  • 田園風景とボルボ「V90クロスカントリー」
  • 田園風景とボルボ「V90クロスカントリー」
  • 田園風景とボルボ「V90クロスカントリー」。実にのどか
  • 日本のこんな風景も似合います!
  • 静岡県小山町を走るボルボの「V90クロスカントリー」
  • 東名高速道でステンレスタンクローリーに映り込む「V90クロスカントリー」
  • パノラマ・ガラス・サンルーフを開けて東京・大手町のビル群を見上げる(瀧さん、お隣の新聞社さんが写っていますよ…)
  • ミラー外周の一部を縁取るように点灯する「ブラインドスポット・インフォメーション・システム(BLIS)」。これならBLISが作動していると分かりやすい
  • 瀧カメラマンの撮影アドバイス
  • 瀧カメラマンの撮影アドバイス


 試乗車に搭載する「T5」エンジンは最高出力254PS/5500rpm、最大トルク35.7kgm/1500~4800rpmという性能を誇り、走り出しから中速度域にかけて1870キロの車重を全く感じさせない広いトルクバンドと加速力を発揮する。

 乗り心地は非常にしなやか。新開発の専用サスペンションは前輪にダブルウィッシュボーンを採用しており、タイヤサイズは235/50R19という設定だ。クロカン仕様ということもあり、ノーマルのV90より足回りを軟らかく仕上げているのは間違いない。走行中は凹凸やざらつき、突き上げといった路面からの不快な入力を巧みにいなすなど、車内空間の静謐をしっかり保ちながら気持ちよく走る。

 つかみやすいサイズ感

 V90は最低地上高を210ミリに設定しているが、全高を1545ミリに抑えていることもあり、驚くほどアイポイントが高いというわけではない。全長4940ミリでボンネットはかなり長いが、前方の距離感は意外にも把握しやすい。V60を試乗したときは助手席側のワイパーが常に視界に入るのが気になったが、V90はすっきりと格納されている。

 高速道でアクセルを踏み込むと、一気に6500回転まで吹け上がる。クロカン仕様の大型エステートに乗っていることを忘れてしまうほどの、瞬発的なパワーとスピード。ペダルの踏み込みに合わせて軽快に音階を駆け上がるエンジン音がけっこう刺激的で、乗り始めに感じた存在感の大きさも、乗っているうちに「あえて音を聞かせているのだろうな」と感ずるに至った。もしかしたら音を少しばかり作り込んでいるのだろうか。とても心地の良いサウンドだ。しかもロードノイズや風切り音はほぼ完ぺきに抑え込んでいる。エンジン音だけをBGMにして走れるなんてなかなか贅沢だ。

日本でも役立ちそうな「大型動物検知機能」