帝国ホテル東京(東京都千代田区)のバス乗り場に向かうと、差し込む太陽の光に反射してきらきらと輝く新型車が目に飛び込んできた。外観は深い緑色を基調に上品な濃紺色を加えたデザインで、そこから碧号と命名したという。
クラブツーリズムの職員が車体側面の扉を開け誇らしげに説明していた。同社としては初めて床下に各席専用の棚を設置。加えて冷蔵庫もあり、観光地で魚介類を買っても安心して保管でき身軽になれるという。
窓と足元に工夫
期待に胸を膨らませてバスのエントランスを上り、全面革張りの座席に座ると高級ホテルのサロンにいるような感覚に包まれた。
海号と空号の定員が21人に対し、碧号は3人減の18人。その分、車内空間にゆとりができ、シートピッチ(前席と後席との距離)は128.5センチに増えた。
頭上には視界を遮る荷物棚がなく、天井まで大きな窓が広がっていた。都内のオフィス街を走り抜け港区の東京プリンスホテルで折り返す往復約30分ほどの短い旅だったが、車窓の景色を満喫できた。
「一番のこだわりは足元に設けた木製の手荷物置き。手の届く範囲に荷物を置きたいという顧客の声に応えた」と、同社バス仕入・開発センターの桑原雅弘所長は明かす。