実は運転席に座ったときから「体の収まりが素晴らしいな」と感じていたのだが、スポーツシートの心地良さを本当に実感したのは走行距離をどんどんと重ねたときだった。抜群のホールド性の良さに加えて、ロングドライブでも全く体に負担がかからない適度な柔らかさもある。ランバーサポートの高さも座面のボタンで自分好みに微調整が可能だ。「そのへんの高級セダンよりも疲れないですね」(筆者)、「このシートは素晴らしいね」(瀧カメラマン)と2人で大絶賛だった。ただ、FRの影響で運転席の足元、特に左足側が狭いのは少し残念。むしろ助手席の方が広々としていて快適だった。この辺に少しゆとりがあれば、さらにラグジュアリー感が増すのではないだろうか。
モードを使い分けて乗りこなす
エコからスポーツ+までモードごとに性格の異なるドライブをハイレベルで楽しめるのは、GA-Lプラットフォームのパフォーマンスが高いからだろう。いつもエコでは刺激が薄いし、逆にスポーツ+ばかりだと疲れてしまう。官能的なエンジンサウンドは最初のうちはやる気にさせてくれるが、やがて頭の中でガンガンと鳴り響いて疲れが溜まってくる。走行シーンや気分に合わせて5つのモードを上手に使い分けることで、「刺激」「おもてなし」「ラグジュアリー」といったLCの持ち味を最大限に引き出せるような気がした。ちなみに高速道では前走車を追従するアダプティブ・クルーズ・コントロール(ACC)も試したが、自然と飽きて解除してしまった。まあ、スポーツカーはいかなる時も、自分の手足でコントロールするほうが楽しいということだ。
ぜひHVモデルも試してみたいところだが、大排気量NAならではの伸び感やV8サウンドといったスポーツ性を純粋に楽しみたいのなら、チョイスはガソリンモデルだ。今秋発売予定の最高級セダン「LS」はついにダウンサイジングエンジンを搭載する。もしかすると、LC500がレクサス最後の大排気量モデルとなる可能性も十分に考えられる。一応、「いまがモンスターエンジンを堪能する最後のチャンスかもしれない」と書いておこう。
後編では世界が絶賛するデザイン性や使い勝手を見ていく。お楽しみに。(産経ニュース/SankeiBiz共同取材)