なぜこんなに愛されるのか
試乗をしながらカングーがファンに愛される理由をいろいろと考えてみた。実用性の高さや個性的なデザインはもちろん、大きな窓に囲まれた広大なキャビンにはパッセンジャーを笑顔にすることができる特殊な空間が広がり、みんなで出かけるのがもっと楽しくなるだろう。見かけによらずバリバリ走る走行性能の高さも安心につながるプラス要素であるはずだ。そして、これらに加えて筆者が強く感じたのは、このクルマのコンセプトである『-遊びの空間-』が示す通り、カングーには「カスタマイズする楽しさ」があるということだ。車内は商用車をベースにしているがゆえにごくごくシンプルで味気ないからこそ、自分の趣味や好みを投影させた「オリジナルの空間」に仕立てたいという遊び心がじわじわと湧いてくる。最近はポータブル電源の性能が上がっており、電気を持ち出すことでカスタマイズの可能性はさらに広がる。キャンプ向け、フィッシング向け、シアタールーム、ペットが快適に移動できる空間作りなど、いろんな形のカスタマイズがあるはずだ。自分のカングーの“成長過程”を見ることで愛着はどんどんと深まり、その気持ちを分かち合えるオーナー同士で強い仲間意識が芽生えるのではないだろうか。世界に一台だけの「マイ・カングー」で遊ぶのはもちろん、既存オーナーのようにジャンボリーで自慢しあうなんてことも面白そうだ。
カングーはオーナーの趣味にどこまでも付き合ってくれて、一人でも大人数でも、普段の休日をもっと楽しく過ごせるように支えてくれるよき遊び相手なのだ。(産経ニュース/SankeiBiz共同取材)
■主なスペック カングー・ゼン(試乗車)
全長×全幅×全高:4280×1830×1810ミリ
ホイールベース:2700ミリ
車両重量:1450キロ
エンジン:直列4気筒DOHCターボ
総排気量:1.2リットル
最高出力:84kW(115ps)/4500rpm
最大トルク:190Nm(19.4kgm)/1750rpm
トランスミッション:6速EDC
駆動方式:前輪駆動
タイヤサイズ:195/65R15
定員:5名
燃料タンク容量:56リットル
燃料消費率(JC08モード):14.7キロ/リットル
ステアリング:右
車両本体価格:259万円