日産製の共有プラットフォーム
実際にワインディングを突き進むと、高い接地感を保ちながら這うようにカーブをなぞっていく。「確かに4コントロールが貢献している!」と断言できるほど、システムの介入度合いを数字などで確認できるわけではないのだが、箱根の屈曲路をキビキビと駆け抜ける俊敏な走行感と挙動の安定性がもたらす快適な走りを目の当たりにすると、GTのポテンシャルを引き上げているのは「4コントロール」なのだろうなと納得がいくのだ。実は走行性能の要であるシャシーもGT専用。日産がルノーのリクエストを受けて「4コントロール」を搭載できるシャシーを開発。それをルノー・スポールがチューニングした共用プラットフォームだという。両社のアライアンス関係が確実に深化していることを窺わせるエピソードだ。
今回は試乗環境の安全性確保の問題などからテストできなかったのだが、GTは停止状態から最大の加速力で発進できるローンチコントロール(ブレーキを踏んだままパドルシフトを引いてアクセルを踏むと一定のエンジン回転数を維持。そのままブレーキを離すと同時に横滑り防止装置が働いて車輪の空転を制御し、最適なタイミングでシフトアップする発進システム)や、一回の操作で複数段のシフトダウンが行えるマルチシフトダウン機能も搭載している。
ダイナミックに生まれ変わったデザイン
いくらパフォーマンスが高くてもクルマの見た目が悪ければすべてが台無しだ。先代より精悍な顔つきに生まれ変わった新型メガーヌは、どのライバルと並べても引けを取らない美しさと力強さを手に入れた。ヘッドランプにはルノーのアイデンティティである「Cシェイプ」のLEDデイライトを採用(日本人的には「コの字」と言った方がピンとくるだろうか)。これまで寝かせ気味だったグリル中央のロザンジュ(ひし形のエンブレム)はタテに起こし、さらに大型化することでアピール力が増している。エンジンフードには6本の折り目を入れ、サイドビューにも凹凸を付けることでダイナミックさも植え付けている。フェンダーの張り出しを強調したリヤビューは横長の3Dテールランプが特徴的。LEDの帯をよく見ると段差を付けた立体的なデザインとなっており、45ミリの奥行きを持たせることで“浮遊感”を演出している。サスペンション周りを見直してダンパーを寝かせて取り付けるなど、全体的に低く構えたシルエットはスポーツカーのようだ。