全高は1.53メートルと日本の立体駐車場に入れられる高さに抑えられており、4メートルちょいの全長、1.8メートル弱の全幅と相まって、普段使いしやすいジャストサイズ。全高が抑えられているから天井が低いかと思ったらそんなこともなく、シートポジションを合わせた状態で頭上にはこぶし2個の余裕があり、全方向的に十分広いと言える室内空間を実現している。
ただ、サイドウインドーの下端がやや高めで、座面を低くして乗った場合は多少閉塞感がある。
4気筒と区別がつかないスムースさ
エンジンはシリンダーオンデマンド(気筒休止機構)付き1.4リッター4気筒ターボと1.0リッター3気筒ターボの2種類。
前者はA3やQ3、VW・ゴルフなどに長く採用され続けているものと同等で、ダウンサイジングエンジンの傑作として高く評価されている。今回の試乗車は後者の1リッターエンジン仕様だ。
1リッター3気筒というと、廉価なエントリーカーやビジネス用のバンに積まれる実用エンジンというイメージ。私がこの連載で試乗したクルマの中ではルノー・トゥインゴ、ダイハツ・トールがほぼ同じ排気量である。Q2はエントリークラスとは言え、アウディのようなプレミアムブランドで3気筒はちょっと安っぽいなぁ、と正直思っていた。ところが、である。
世田谷の尾山台を出発して、環八から甲州街道を走ってみると、3気筒っぽい雑味はほとんど感じられず、滑らかに回る上質なフィーリング。1.3トンの車重に対して116馬力にトルク20キロで不足なくぐいぐい加速していく。
極低速時にエンジンからの微振動がハンドル越しに伝わるのと、発進時は2000回転以下のトルクがやや細く感じるなど細かく見ればネガもある。しかし少気筒のメリットでスロットルレスポンスがいいため、それらを感じるのは一瞬のことであり、一旦走り出してしまえば、変速ショック皆無のDCT(デュアルクラッチトランスミッション)と相まって、3気筒とは思えないスムーズな走りを味わえる。