【試乗インプレ】「離陸するの?」バイクのような怒涛の加速 ホンダ・シビックTYPE R (4/5ページ)

  • 快晴の伊豆スカイラインで富士をバックに。ホンダ・シビックTYPER
  • 快晴の伊豆スカイラインで富士をバックに。ホンダ・シビックTYPER
  • ガンダムです。白ボディだと正面はもうガンダムにしか見えない。ホンダ・シビックTYPER
  • ホンダ・シビックTYPER
  • ホンダ・シビックTYPER
  • ホンダ・シビックTYPER
  • ホンダ・シビックTYPER
  • ホンダ・シビックTYPER
  • ホンダ・シビックTYPER
  • ホンダ・シビックTYPER
  • ホンダ・シビックTYPER
  • ホンダ・シビックTYPER
  • ホンダ・シビックTYPER
  • ホンダ・シビックTYPER
  • 後光が…iPhoneで偶然撮れた1枚。ホンダ・シビックTYPER
  • 伊東の観光スポットであるスコリア丘の大室山をバックに。iPhoneのパノラマモードで撮影。ホンダ・シビックTYPER
  • フロントグリルの銘。ホンダ・シビックTYPER
  • ホンダ・シビックTYPER
  • フロントアンダースポイラー。ホンダ・シビックTYPER
  • ボンネット上のエアインテーク。ホンダ・シビックTYPER
  • 横に張り出したフロントフェンダー。ホンダ・シビックTYPER
  • 前後ドアノブ。前側はスマートエントリー。握って解錠、黒ボタン押しで施錠。ホンダ・シビックTYPER
  • シャークフィンアンテナとルーフスポイラー。ホンダ・シビックTYPER
  • リアウイング、デカいです。ホンダ・シビックTYPER
  • リアフェンダーも少し張り出してます。前から(右)後ろから(左)。ホンダ・シビックTYPER
  • ホンダ・シビックTYPER
  • センター3本出しですよ。ホンダ・シビックTYPER
  • タイヤサイズは前(上)後(下)とも245/30R20。“輸入車”らしく銘柄はコンチネンタル。ホンダ・シビックTYPER
  • サイドミラー。ホンダ・シビックTYPER
  • ブレンボのキャリパー。ホンダ・シビックTYPER
  • 320馬力にトルク40キロを発生する専用設計の2リッター4気筒VTECターボエンジン。ホンダ・シビックTYPER
  • エンジンルームを左右から。ホンダ・シビックTYPER
  • コクピットは至るところに赤いモチーフが。ホンダ・シビックTYPER
  • 中央のメーターはフル液晶。「+R」「S」「コンフォート」の各ドライブモードごとに色使いが変化。下部もブースト計(下左)、Gセンサー(下中)、アクセル開度&ブレーキ圧(下右)など、スポーツカーらしい指標を切り替え表示可能。ホンダ・シビックTYPER
  • ドアを開けて目に飛び込んでくる光景。ホンダ・シビックTYPER
  • 腿までがっちりサポートするフルバケットシート。4点式シートベルトにも対応。ホンダ・シビックTYPER
  • いまどきのナビとしてはちょっと画面小さいかも。ホンダ・シビックTYPER
  • 6速MTながら100キロ巡航時の回転数は2500回転あたりと高め。ホンダ・シビックTYPER
  • アルミ削り出し、ひんやりした手触りが心地いいシフトノブ。ホンダ・シビックTYPER
  • 銘板にはシリアルナンバー。左側にはドライブモード切替スイッチ。ホンダ・シビックTYPER
  • アルミ製スポーツペダル。ホンダ・シビックTYPER
  • センターコンソールのアームレストはスライド&チップアップ式。ホンダ・シビックTYPER
  • 前(上)後(下)のドア内張。ホンダ・シビックTYPER
  • アームレストが省略されている以外は無理のない快適空間が確保されている後席。ハイパフォーマンスカーながら、この実用性が強み。ホンダ・シビックTYPER
  • もちろん荷物もたっぷり積めます。ホンダ・シビックTYPER
  • 後席は左6:右4の分割可倒式。横断幕式トノカバーのデザインが秀逸。ホンダ・シビックTYPER
  • ハッチバックを乗り継いできた人ならこの便利さはわかるはず。グッドデザイン!ホンダ・シビックTYPER
  • せっかくのいい景色、富士だけでお楽しみあれ。【試乗インプレ】ホンダ・シビックTYPER
  • 一つ前の富士山と1枚目、2枚目の画像は、こちらの伊豆スカイライン西丹那駐車場で撮影。【試乗インプレ】ホンダ・シビックTYPER


 +Rモードはバイクに近いフィーリング

 小田原厚木道路を経由して箱根ターンパイクに入り、シフトレバー左に設置されたスイッチでドライブモードを「+R」に切り替える。ターンパイクから伊豆スカイラインを抜けて下田を目指す。

 +Rモードはスロットルレスポンスやターボのブースト圧を上げ、ステアフィール重め、ダンパー硬めなど、スポーツ走行にフォーカスしたセッティングで、最もタイプRらしいモードである。

 長い上り坂でアクセルを一気に踏み込むと、背中がシートにたたきつけられ、翼がついていたら離陸しそうな猛烈な加速を見せる。2500回転あたりからはターボ過給、5000回転を超えてからはVTECでバルブ制御が切り替わり、どこまでも伸びていく。回転の上昇とともに高まる乾いたエグゾーストサウンドも、スポーツカー然としていて気分を盛り上げる。まるでバイクのエンジンのようなフィーリングで、このまま1万回転まで回ったとしても不思議ではない。怒涛の加速に思わず「バケモンだ、コレ」とつぶやく。

 ただし、このおいしさを味わえるのはほんの1、2秒だけだ。公道ではすぐに制限速度に達してしまい、アクセルを戻さざるを得ない。これを際限なく味わい続けたいのならサーキットで走るしかない。

 熱い走りに体温も上がる

 ゴーストップの多い市街地では鳴きに悩まされたブレーキも、山坂道では本領発揮。コーナー直前でガツンと制動、素早く減速でき、安全かつ軽快にワインディング走行を楽しめる。

 ダンパーの減衰力も引き締まって、カーブでほとんどロールしなくなり、乗り心地はさらに硬くなるが、それでも不快というほどではない。

 +Rモードではハンドルも重くなって、ハイペース走行で必要となる微妙な操舵がやりやすい。ハンドル越しのロードインフォメーションも多くなり、接地感が一段と増して、クルマと一体となって走っている感覚で満たされる。ハンドルを切っただけ曲がり、イメージ通りの軌跡でコーナーをクリアしていく。旋回時に前輪駆動であることのネガを感じさせないのは、ライバルのメガーヌやゴルフと同じで、「さすが世界で磨かれたFF最速マシン」と納得がいく。

 時間を忘れ、夢中になって走らせていると、あっという間に伊豆スカイラインの終点、天城高原に到着。最寄りの観光スポット、大室山の駐車場で一息つき、ふと我に返ると、体温が少し上がっているような気がした。

サーキットで走るかどうか、が分かれ道