マイナス金利は「間違いなく賃上げに効果」、布野日銀審議委員が講演 

 

 日銀の布野幸利審議委員は23日、神戸市内で講演し日銀が導入したマイナス金利政策などの金融緩和に関して「さまざまな影響に目配りしつつも、しっかりと推進していくことが重要」と述べた。布野氏は1月の金融政策決定会合で、マイナス金利政策の導入に賛成。デフレ脱却の道筋について「経済全体がバランスのとれた好循環を維持する中で物価目標を達成していく必要がある」と強調した。

 講演後の記者会見で、マイナス金利政策が賃上げにもたらす影響について「間違いなく効果があった」との見解を示した。金利低下が企業の収益予想に好影響をもたらしているとの考えだ。ただ、今春闘で賃金を一律に引き上げるベースアップ(ベア)の動きは鈍い。黒田東彦日銀総裁はこの日の参院財政金融委員会で「企業収益は改善し、労働市場も引き締まっているので賃金が上昇する環境は整っている」と述べ、経済界に賃上げを呼びかけた。

 日銀の金融緩和には、設備投資を促す効果も期待されている。布野氏は「(効果を)まったく疑っていない」とした。