OPECの主要18カ国が増産凍結に失敗 イランが参加拒否し足並みに乱れ
石油輸出国機構(OPEC)の盟主サウジアラビアなど主要産油国18カ国は17日、カタールの首都ドーハで開いた会合で、原油安の要因である供給過剰の緩和に向け増産凍結を目指して協議したが、合意できなかった。サウジが、増産凍結を拒否するイランの参加を求めたため、足並みが乱れた。原油安が加速する恐れが出てきた。OPECは6月2日の定時総会で凍結について協議し一致すれば、OPEC非加盟国を加えた産油国全体での合意を再び目指す。
カタールのサダ・エネルギー相は会合後の記者会見で「全てのOPEC加盟国の参加が増産凍結の合意への助けになるだろう」と述べ、イランの凍結参加が必要との認識を示した。
核問題に伴う経済制裁が1月に解除されたイランは生産量が制裁前と同水準の日量400万バレルを回復するまで増産を続け、凍結に応じる考えがないと表明。会合も出席しなかった。(共同)
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