米就業者数3万8千人増 5年8カ月ぶり低迷、利上げに逆風
【ワシントン=小雲規生】米労働省が3日発表した5月の雇用統計(速報、季節調整済み)によると、景気動向を敏感に反映する非農業部門の就業者数は3万8千人増にとどまった。増加幅は2010年9月(マイナス5万2千人)以来5年8カ月ぶりの小ささ。市場予想の16万1千人増も大きく下回った。労働市場改善の減速が鮮明になり、米連邦準備制度理事会(FRB)が14、15日に開く連邦公開市場委員会(FOMC)での追加利上げには逆風となった。
一方、失業率は4・7%で07年11月以来の低水準。就業者数の増加幅の縮小には4、5月に4万人近くが参加した通信大手ベライゾンのストライキによる一時的な影響もある。ただ3、4月の増加幅も下方修正された結果、3~5月の増加幅は月平均約11万6千人となり、昨年12月から今年2月の平均(22万4千人)からの減速は明らかだ。
FRBのイエレン議長は5月27日に数カ月以内の追加利上げを示唆した。しかし雇用統計発表後の金融市場では金融先物商品の価格水準から推計される6月の追加利上げの確率が21%から、4%まで急落。7月会合までの利上げ確率も58%から34%まで下がった。
5月は働く意欲のある人の割合を示す労働参加率が0.2ポイント悪化して62.6%となった。またフルタイムでの勤務を希望しながらパートの仕事しか見つからない人の数は46万8千人増加した。一方、6カ月以上の失業者数は17万8千人減。賃金上昇率は2.5%で高い伸びを維持した。
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