アベノミクス、個人消費の弱さ誤算 市場、雇用は一定の成果 (1/2ページ)

2016.6.2 05:00

 安倍晋三首相による消費税増税の再延期表明に対し、野党は「アベノミクスは失敗した」との批判を強めている。ただ、旧民主党(現民進党)政権末期の2012年12月当時より株高、円安が進み、雇用関連の指標も改善するなど一定の成果は出ている。誤算は個人消費が想定以上に弱かったことで、14年4月の消費税増税を機に強まった節約志向は改まらず、デフレ脱却の足取りを鈍くしている。

 1日の日経平均株価の終値は、前日比279円25銭安の1万6955円73銭。昨年に一時2万円を突破した勢いは、中国経済の失速懸念などで失われたが、民主党政権の末期より6000円以上、高い水準だ。

 1日は東京外国為替市場で1ドル=110円前後だった円相場も、安倍政権発足時の85円台から25円程度の円安。市場環境が好転したのは、日銀が大規模な「異次元」金融緩和を打ち出してきたことが大きい。

 輸出産業を中心に企業業績も改善し、雇用環境は好転。4月の有効求人倍率は24年5カ月ぶりの高水準となる1.34倍をつけた。

「新たに買いたい物が出てこない」(石原伸晃経済再生担当相)

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