問題は国内総生産(GDP)の6割を占める個人消費が戻らず、経済成長全体を下押ししていることだ。14年1~3月期に322兆円まで達した実質GDPの個人消費は、4月の消費増税後、4~6月期に306兆円まで急落。今も同水準の低迷が続いている。財布のヒモが緩まないのは、賃上げのペースが食品などの値上がりに追いつかないことや、そもそも「新たに買いたい物が出てこない」(石原伸晃経済再生担当相)ことがある。税や保険料支出の急増で可処分所得が減っていることを、原因に挙げる声もある。
政府は新たに打ち出す追加経済対策に、プレミアム商品券などの消費喚起策を盛り込むが、効果は一時的にすぎない。社会保障改革も含む、将来不安解消のための抜本対策が求められそうだ。(山口暢彦)