美浜原発3号機は新基準に適合 原子力規制委が正式決定 40年超運転へ期限は11月30日

 

 原子力規制委員会は5日、定例会合を開き、関西電力美浜原発3号機(福井県)について、新規制基準を満たしていると認める審査書を正式決定した。運転期間40年超を目指す高経年原発の審査適合は、関電高浜1、2号機に次いで3基目となる。ただ、11月30日までに、機器や設備の詳細な設計を示した「工事計画」の審査と、運転延長の審査の2つの認可を得る必要がある。

 期限までにすべての審査に合格しても、運転再開には大規模な追加工事が必要で、実際に再稼働できるのは平成32年3月以降になる見通し。延長が認められれば最大で平成48年までの運転が認められる。

 規制委は8月に、美浜3号機の審査書案を了承し、約1カ月にわたり科学的、技術的な意見を一般公募。規制委によると、寄せられた意見は1390件だったが、審査結果を左右するようなものはなかった。

 美浜3号機は昭和51年12月に営業運転を開始。東京電力福島第一原発事故後、原子炉等規制法が改正され原発の寿命は40年と定められたが、規制委が認めれば、特例で1回に限り20年の延長ができることになっている。運転開始から40年前後が経過した原発のうち、美浜1、2号機など、これまでに6基の廃炉が決まっている。

 新基準の審査では、これまで九州電力川内1、2号機(鹿児島県)、高浜原発1、2、3、4号機(福井県)、四国電力伊方3号機(愛媛県)の7基が合格。高浜1、2号機は6月に運転延長も認められた。