中国の建設大手、遠大集団が湖南省長沙に工期わずか7カ月で完成を予定している地上高838メートル、220階建ての世界最高層ビル「空中城市」の完成イメージ図【拡大】
それは中東の例にも現われている。ブルジュ・ハリファは完成後に世界的な経済危機が直撃。900戸のマンションのうち800戸以上が空き室だとされ、幽霊塔と揶揄(やゆ)されるほど。世界的な注目は浴びたが、成功とも言い難い。
好景気に沸いた中国でも過剰なほどマンションや高層ビル建築が続く。張越氏も超高層ビルを建築する理由について「土地不足は重大な問題。都市や地球を救うためには空に手を広げるしかない」と指摘する。
果たして、即席ビルは単なる無謀なのか、それとも未来の街を形づくる英断なのだろうか。(大谷卓)