暴徒化したデモ隊に襲撃され略奪を受けた日系スーパー。中国リスクの先行きが懸念されている=中国山東省青島(共同)【拡大】
あじあ号はその中心的な展示物だった。鮮やかなはずのブルーの車体は剥げ落ち、錆(さ)び付き、スクラップ寸前の姿だった。当時は、トウ小平氏が死んで江沢民氏が実権を掌握しようとしていた時期だった。江氏が推進した愛国教育とは、過去に権益を持った国々に対する憎悪を、あらゆる機会を利用して植えつけることだったと、今改めて思う。暴力への発火点の極めて低い中国人の国民性は、この教育の末にあるものなのだ。
国に代わって大阪が発信
大阪市で、近現代史教育施設の設置構想が進んでいる。「日本人は戦後、自ら歴史を正しく理解する教育を受けていない」と嘆く橋下徹市長肝いりの事業である。尖閣諸島や竹島についてしっかり日本の言い分を伝える場にしたい、と市議会では強調している。その必要性を痛感する一人として、市長の方針を強く支持したい。
本来は、国が率先して行うべき問題である。にもかかわらず、日本の領土の実態と、その歴史的経緯をしっかり記述した教科書が極めて少ない。あったとしても、時間的制約でそこまで授業が進まないのが日本の学校の実態である。韓国が竹島を力ずくで取り込んだ李承晩ラインをきちんと学んだ人は一体、どれぐらいいるだろうか。市長が率いる日本維新の会が国政に進出するなら、この歴史教育問題を最重要施策に据えるようお願いしたい。