各大学はこの試験で学生の評価を決める。大学ごとに異なる合格基準点が設定されており、難関校になればなるほど高得点が要求される。わずかな点数差が大学のランク付けを左右するのだ。
「人民網日本語版」2011年の調べによると、約933万人の高校生が大学受験をしているという。1000万人近い中から選ばれたエリート集団の実力は推して知るべしといったところか。参考までに、2011年度の文部科学省「学校基本調査」によると、日本の大学受験者数は約67.6万人だった。人口差があるとはいえ、中国の10分の1以下である。
現在の中国は、私立大学の増加や、各大学が学生定員数の幅を広げたことで、進学率が7割以上になった。高校卒業とともに留学する学生やあえて大学受験を選択しない学生も増えており、以前よりも選択肢は広がりつつある。
だが、国公立大学と私立とのレベルの差は埋まっておらず、依然として私立大学の評価は低いままだ。中国では、熾烈な競争を勝ち抜いた優秀な学生には輝かしい進路が約束されている。不況下で“ゆとり教育”を受けた日本の学生にはどのような未来が待っているのだろうか。
金田隼人(かねだはやと) 1990年生まれ。埼玉県出身。獨協大学経済学部卒業。株式会社「営業課」取締役。人材開発事業や講演など幅広い分野で活動。