【上海摩天楼】
中国の国有石油企業、中国海洋石油(CNOOC)によるカナダ石油大手、ネクセンの151億ドル(約1兆3730億円)の買収計画が、早ければ3月にも完了する見通しだ。2012年12月に買収を承認したカナダ政府に加え、英米両政府も同意する方向に傾いている。ネクセンは英国バザード油田の権益や、米国沿岸のメキシコ湾に探査拠点を保有しており、買収の完了には3カ国の承認が必要となる。
重要な探索技術手中
ネクセンは中国にとって「悲願の買収劇」と映っている。
CNOOCは05年8月に、総額185億ドルを提案した米石油会社、ユノカルの買収計画を、安全保障問題を理由にした米議会の反対で断念せざるを得なかった経緯がある。ネクセン買収が成功すれば、この8年間で中国の経済力や政治力が、欧米に要求をのませるまで拡大したことを意味する。ただ、中国にとってはそれ以上に、ネクセンを通じて手に入れる「深海油田の探索技術」が重大な意味を持つことになるのではないか。