【ビジネスアイコラム】
アベノミクスの成果として政府・与党が指摘する株価の上昇で、誰が多くのメリットを受けているのか。東京証券取引所1部の投資部門別売買状況をみると、今年1月から3月22日までに海外投資家が3兆2577億円を買い越し、株価上昇の恩恵を最大限に受けている。
個人は2046億円の小幅買い越しで換金売りのスタンスだ。これに対し、銀行、生保などの金融機関は2兆8409億円と大幅に売り越し、アベノミクスの先行きに疑心暗鬼という本音が透けて見えるようだ。
日経平均は3月21日に1万2650円26銭の高値を付け、年初から20%を超す上昇となっている。最大要因は、アベノミクスをマーケットが好感している構図だ。市場では「個人投資家の買いが活発」(大手銀行関係者)「1億円超を日本株に投資し、短期間で3000万円を超す収益を得た個人の話も聞く」(外資系証券関係者)という景気のいい話が飛び交っている。