ウォール街にあるNYSEは、東京証券取引所(日本)とロンドン証券取引所(英国)と並び、世界三大証券取引所とされる。中でもNYSEの影響力は群を抜く。株価の動向は各国の株式市場に波及し、急騰すれば、世界もそれに連動する。
その逆も多い。例えば、1987年には株価が大暴落したブラック・マンデー(暗黒の月曜日)や08年のいわゆるリーマン・ショック。世界同時株安の起点にもなる。
そんな生き馬の目を抜くような「戦場」で、タックマンさんは実に生き生きとした表情を見せてくれる。
暴落すれば頭を抱える。急騰すれば、大きな口をあけて目を見開き、飛び上がらんばかりに喜ぶ…。喜怒哀楽たっぷりの表情で、カメラマンたちに「狙われる存在」だ。日々の仕事ぶりだけではない。NYSEを訪れたハードロックバンド「キッス」のメンバーと記念撮影したこともある。
写真以外で日本での報道はないが、2010年、米国のブロガーがインタビューを試みている。真偽のほどは定かではないが、それによると素顔の一端が分かる。