賛同する意見がブログのコメント欄に続いている。もちろんIOCのメンバーがサイトだけで開催地の適正を判断するわけではない。が、東京のサイトは国内ロジックがそのまま海外に通用するだろうと楽観的な印象を与えるのが気になる、とのニュアンスが滲んでいる。
スコットさんは猪瀬東京都知事の舌禍事件には触れていない。ニューヨーク・タイムズ紙(NYT)のインタビューで「イスラム諸国は喧嘩ばかりしている」と話した件だ。しかしNYTの記事が4月26日付けであり、ブログの掲載日は4月29日である。一連の騒動をうけ、異文化やマーケティングへの鈍感さの象徴としてサイトを取り上げたのは明らかだ。
今月初めミラノでスコットさんと話した際にも、この話題で盛り上がった。
「イスタンブールが選ばれると思うよ。だって内容が充実したベストのサイトだからね。東京は酷いサイトだから可能性が低いだろう。大切なのは115人のIOCのメンバーの判断に役立つかどうかなんだ。当然、世論の動向も大事。そこでソーシャルメディアなんかでシェアを増やさないといけないわけだけど、東京のじゃあシンパができないよ」とスコットさん。
たかがサイト、されどサイトである。シェアされないサイト、炎上を招いた猪瀬都知事の発言。この二つが無関係であるはずがない。