安倍晋三首相【拡大】
現在までのアベノミクスの成功は多分に株式市場の急上昇に支えられてきたところがある。「リフレは危ない」と警告する経済学者や評論家、あるいはジャーナリズムも昨年11月から上昇を続ける株式市場の前では、その反論もむなしく響いていた。しかし株式市場というものは果てしなく上昇し続けるものでもない、急上昇にはしかるべき速度調整が伴うものなのだ。
5月23日の日経平均は大暴落を演じた。前日比マイナスの1143円28銭安の1万4483円98銭で、この日の下落率の7.32%は1日の下落としては1971年のニクソン・ショックに次ぐ市場第10位の下げだったのである。
この日は国債利回りの1%乗せも伴ったことから、財政ファイナンスの危険を伴うアベノミクスはいよいよ危ないとの意見が新聞紙上をにぎわすことになったがこれもまたこれで早計である。