「手で食べられるように料理の温度が低くなっているのか、あるいは料理の温度が低いから手で食べるようになったのか。その因果関係はわかりません。ただ、人々が猫舌なのは熱い料理を食べないからでしょう」
「タイは詳しくないですが、地方ではマレーシアのようなぬるい料理がベースにあり、中国系が多く入りこんでいる都市部では熱い中国系の料理も幅をきかせている。こんな重層構造なのかも知れません」
三つ目が熱いものも冷たいものも食べるタイプ。日本や韓国。
「日本人や韓国人は、やけどしそうに熱々のものも好みますし、冷めてしまった常温の料理でも平気で食べます。特に日本人は常温よりさらに冷やしたものも好んで食べる、他に無いタイプかも知れません」
料理は熱いうちがベストというのは、文化圏によっては通じないことが分かる。