幕の内弁当に閉口…熱々にこだわる中国人 アジアの食文化 (4/5ページ)

2013.7.7 06:00

 こうした食文化の違いが家電製品の仕様にあらわれた例として、炊飯器がある。保温時間に差があるのだ。熱々のご飯が好きな人々はご飯を炊いた後すぐ食べてしまう。

 よって保温する時間が短い。反対にぬるい食事を好む人々は炊きたてにこだわらない。一度炊いた後、食べ終わるまで、ずっと長い時間ご飯を保温する。

 「技術的に難易度が高いのは、ぬるい系の人たちへの対応です。マイコンで微妙に温度を制御できる日本で一般的なマイコン式炊飯器とは違い、まだインドネシアで一般的なのは、昔ながらのメカニカル制御のジャー炊飯器です。

 こうした炊飯器でも、できるだけご飯の味を維持しながら長期間保温するか。そこに技術的な課題があります」と斎藤さんは解説する。

 冒頭、インドネシアの例で家電の普及は熱い料理への好みを促すのではないか?とぼくは考えた。もしかしたら、そういう傾向もあるかもしれないが、大きな流れは逆だった。

自分たちの好みに家電の仕様が近づく

産経デジタルサービス

産経アプリスタ

アプリやスマホの情報・レビューが満載。オススメアプリやiPhone・Androidの使いこなし術も楽しめます。

産経オンライン英会話

実践で使える英会話を習得!業界最高峰の講師がサポートします。毎日話せて月5000円《まずは無料体験へ》

サイクリスト

ツール・ド・フランスから自転車通勤、ロードバイク試乗記まで、サイクリングのあらゆる楽しみを届けます。

サンスポ予想王TV

競馬などギャンブルの予想情報を一手にまとめたサイト。充実のレース情報で、勝利馬券をゲットしましょう!