何でも最初から平均値ばかり狙う日本人 「引き算の美学のナゾ」 (2/3ページ)

2013.8.4 06:00

 「日本のスイーツって甘さ控えめとなっていて、かなり特徴的な傾向と思うのですが、これなんかどうですか?」とぼくは質問した。

 彼の答えはこうだった。

 「好例です。毎日食べることを想定し、甘さを平均にならすことを考えた結果ですね。酸味との関係で舌に甘さが残る印象を減らすことをもっと試みるべきではないかと思いますね」

 前提として寒い所では甘さを欲するからスイーツは甘くなりやすいが、フランスでスイーツを毎日食べるものとして考えない。

 「毎晩のように、うちのレストランに来るお客さんはデザートを食べないでチーズで終わりにしますね」と説明する。

 日本でも毎日食べる人が必ずしも多数派ではないのだろうが、毎日食べるケースを基準にしてしまう。健康意識の変化がスイーツの甘味を減少させたことは確かだろう。フィンランドやポルトガルで加工食品の塩分を長期にわたって減らし、心筋梗塞の発生率を70パーセント下げた事例もある。

 ただ、甘味控えめスイーツは、何となく空気を読みながら突出しないことに配慮し過ぎた印象を受ける。

 「日本は引き算の美学というけど、引き算で捨てていって何も残らないわけだ」とぼくがいうと、「結果としてマイナス部分を捨ててゼロに近づくだけですよ」と松嶋さん。

 引き算の美学とは異分子排除のもう一つの表現なわけだ。

足し算の美学を学習するのも大切なんじゃないか

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