“最高の食べ物”供給追いつかず 中国の豚肉企業買収、米議会が「待った」 (2/6ページ)

2013.8.15 10:17

 庶民の最高の食べ物

 なぜ米国の会社を買収しようとしているのか。そこには豚に対する中国人の特別な思いが詰まっている。

 「貧しかった子供のころ、1年に1回、12月26日にだけ配給があった豚肉が最高のごちそうだったね」

 上海郊外に暮らす50代の男性は遠くを見るような目で話した。

 1950年代から70年代にかけ、毛沢東が提唱した経済建設運動の大躍進、大衆を動員した政治権力闘争の文化大革命が吹き荒れた中国。庶民は飢餓に苦しんだが「豚の角煮」が大好物だった毛沢東の誕生日である12月26日だけは違った。

 「豚肉こそが最高の食べ物だと思うようになった」と、この男性はいう。

 中国では古来、豚の飼育が行われ、食文化に根付いてきた。毛沢東の「豚の角煮」好きも、肉といえば豚肉を指す食文化の延長線上にあった。宴席から家庭料理まで、中国では豚肉を使わない食事は考えにくい。

 7月14日付の米紙ニューヨーク・タイムズは、双匯によるスミスフィールド買収計画をこう表現した。

 「われわれは石油を必要とするが、彼ら(中国人)は豚肉を必要とする」

中国傘下で「食の安全性」が保たれるのか

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