「選んでしまっていた」と表現した。ぼくが想定するヨーロッパのライフスタイルイメージがそう的外れでなかったのは良いのだが、嵌りすぎていた。もちろん、この種のイメージは現在の「欲求」を示しているわけでもあり、ヨーロッパ人が享受している生活が100%こうだ、というわけではない。
さてもう一点気になることがあった。この傾向が「ローカルコンテンツの人気はヨーロッパの内向き志向を表す」とのレポートの解説だ。「あまりに頭が古くないか?」と目を疑った。そこで一つ思い出した。
ある日本の学者が、この5月にスイスで行われたカンファレンスに参加した。そこには世界各地の若者が来ていた。その方の感想がブログにこう書かれている。「ヨーロッパの若者たちはEU内のことに関心が強く内向きだとの印象を受けた。それに対して日本やアジアはグローバル志向だ」
この文章を読んで、ぼくは強烈な違和感をもった。
今の時代、ソーシャルネット上には世界に散らばる友人がいるだろうし、国際化を進める学校はいろいろな国の学生が留学で往来している。もちろん格安航空券のおかげで自ら出かける機会も多くなった。圧倒的にボーダーレスになっている。
それは確かなのだが、ヨーロッパの若い人たちは、だからこそ自分たちの身の回りと少し離れた人たちとのコミュニティを大切にしていきたいとの思いを強くもつ。