このシステムを国内のFX業者に提供しているトレーデンシーの日本代理店「インディ・パ」(東京都中央区)の本郷喜千代表は「FX取引で難しい損切りや利益確定も、自動で行われる」とメリットを強調する。
円安進行が本格化した2012年12月以降、内定を含めてネット証券など9社が導入。一足早く11年11月に採用したインヴァスト証券は、ミラートレーダーを利用する投資家の口座数が今月までに5万を超えた。
これとは別に最短5分など超短期の相場の上げ下げを二者択一で予測する「バイナリーオプション」も投資家の人気を集め、「ゲーム感覚」(ネット証券関係者)で一気に広がった。半面、このサービスには「賭博性が高い」との批判が根強い。
当局・団体が規制
これらのサービスには規制の動きが出ている。システムトレードは取引に上乗せされる手数料が投資助言への報酬ととらえられることなどから、金融庁は取り扱うFX仲介事業者に投資助言業の登録を求める方向だ。