来年4月の消費税率引き上げに備えた経済対策は5兆円規模となったが、このうち2兆円程度は使い道が決まっていない。増税による景気下振れ対策として、総額を先行して決めたからだ。12月上旬の具体化に向け、国土交通省や経済産業省、厚生労働省など各省庁が、予算獲得の争奪戦を繰り広げることになりそうだ。
経済対策5兆円のうち、すでに使途が決まっているのは、住民税非課税世帯に対して最大1万5000円を支給する「簡素な給付措置」(約3000億円)と、一定以下の年収の住宅購入者を対象に、10万~30万円の現金を給付する「住宅給付」(約3100億円)、東日本大震災からの「復興事業」(約1兆3000億円)などだ。
これに加え、12月中に最終的な結論を出す復興特別法人税の前倒し廃止に対する補填(ほてん)分が約9000億円で、総額3兆円規模になる。
残り2兆円については▽競争力強化▽高齢者・女性・若者向け対策▽復興・防災・安全対策-の3つにつながる政策を中心に、具体的な対策を12月上旬までに決定するとしており、これらに関連したものになる。だが、「現状ではまったくの白紙」(財務省幹部)というのが実情だ。